普段口にしているお水。どんな水なのかじっくり考えてみよう。
毎日必ず口にしているお水。
水と言っても水道水、浄水器を通した水、ペットボトルのミネラルウォーター、そして、このサイトでもご紹介しているウォーターサーバーといろいろありますが、みなさんは普段、どんな水を飲んでいますか。
私たちが普段口にしている飲料水は様々ですが、水道水はなんとなく不安と考えていたり、浄水器なら少しは安心かもと、ぼんやりとしたイメージが先行していて、それぞれの本当の実態を正確に理解している方は少ないようです。
そこで様々な飲料水の特徴や実態を考えてみましょう。
水道水って大丈夫?
内閣府の「水の利用に関する意識調査」によれば、水道水をそのまま飲んでいる人は決して少なくはないことがわかります。
普段、水をどのように飲んでいるか聞いたところ、「特に措置を講じずに,水道水をそのまま飲んでいる」を挙げた者の割合が37.5%と最も高く、以下、「浄水器を設置して水道水を飲んでいる」(32.0%)、「ミネラルウォーターなどを購入して飲んでいる」(29.6%)、「水道水を一度沸騰させて飲んでいる」(27.7%)などの順となっている。
都市規模別に見ると、「特に措置を講じずに、水道水をそのまま飲んでいる」を挙げた者の割合は小都市、町村で、「浄水器を設置して水道水を飲んでいる」を挙げた者の割合は大都市で、「ミネラルウォーターなどを購入して飲んでいる」を挙げた者の割合は大都市、中都市で、それぞれ高くなっている。引用元: 内閣府 水の利用に関する意識調査
この調査によれば、水道水をそのまま飲んでいる人が意外にも一番多いということがわかります。
ただし、都市部では水道水をそのまま飲んでいる人は少なく、水道水をそのまま飲んでいる人が多いのは小都市、町村に住んでいる人です。
水道水の水源
水道水の水源はグラフのようにダムと河川水で7割以上を占めており、地下水である井戸水や伏流水は23%です。
大量に水を供給する必要のある大都市圏の水道水は、ダムや河川、湖沼を水源としているところがほとんどです。
これらの水源は流域の生活排水が流れ込んだり、環境汚染の影響を直接受けますから、浄水場でオゾン殺菌や塩素殺菌などの高度処理をする必要があります。
その結果、カルキ臭が強く感じられるなど水がまずくなるため、水道水を敬遠する人が多いと考えられます。
小都市や町村では、水源に伏流水や井戸水を使っているところが多いため、浄水場での処理も最低限で水道法の基準に適合させることが可能です。
そのため、水道水でも比較的味がよく、浄水器やミネラルウォーターを利用するまでもないと考える方が多いのでしょう。
圧倒的に安い水道水のお値段
では水道水のお値段は実際にいくらなのか、1リットルなら価格はどうなのかご存知でしょうか。
水道料金はお住まいの市町村により多少異なりますが、水道料金の基本的な考え方として、生活必需品である水を安価で安全に安定供給することを基本としながらも、利用者に節水を心がけてもらうという趣旨から、たくさん使うほど単位あたりの単価が高くなるよう設定されています。
ここではわかりやすくご説明するために、平均的な価格である20m3で2,000円前後として考えます。
これをわかりやすくリットルに換算すると、1m3=1000リットルですから、20,000リットルで2,000円となり、0.1円/Lです。
4人家族の平均的な水道使用量で60m3で9,500円として考えても、0.16円/Lです。
水道水は飲み水としてだけでなく、掃除や洗濯、入浴など生活全般に利用されるものという考えで料金も設定されていますが、1リットル当たりの価格をミネラルウォーターなどと比べれば、料金はほとんどタダのようなもので圧倒的に安いと言えます。
都市部では水道水は敬遠されている
では、水そのものはどうでしょうか。
地下水を水源とする場合でも、河川や湖沼、ダムを水源とする場合でも、細菌やウィルスは水道法の厳しい基準以下に保たれていますから、日本の水道水はその意味では安全な水と言えます。
ただし、都市部の水道水では、浄水場での高度処理で使用される塩素と原水中の有機物が反応して生成されるトリハロメタンの影響について不安を持つ方が多いのが現状です。
また、いくら水道事業者が安全性に問題はないと言っても、近年の環境汚染や放射性物質の不安なども重なって、水道水の安全性に不安を持つ人は増える傾向にあります。
味わいも都市部の水道水とミネラルウォーターを飲み比べてみれば、水道水はカルキ臭が気になりますし、ミネラルウォーターの方がおいしいと感じる人がほとんどでしょう。
「水道水は大丈夫なのか?」と考える方は本当に多いのですが、当サイトでは、直ちに人体に悪影響を及ぼすことはないけれども、「将来的なリスクについて絶対大丈夫と言える根拠はない」と考えています。
浄水器を通した水道水
冒頭でお話したように、都市部では浄水器を通した水道水を飲んでいるという人が一番多いのですが、浄水器と一口に言っても蛇口に直接取り付けるタイプや、キッチンの脇に設置する据え置き型、シンク下に設置するビルトイン型など様々です。
蛇口直結型は本体が3,000円程度、2ヶ月利用可能なカートリッジが2,000円程度からともっとも安価で手軽なこともあり、広く普及しています。
据え置き型は30,000円~200,000円と機能により価格もまちまちで、除去能力が優れたものほど大きくなるため、設置スペースの確認が必要です。
カートリッジを交換するタイプと本体そのものを交換するタイプがありますが、カートリッジと本体の交換目安は1年~2年というところがほとんどです。
ビルトインタイプは据え置き型の本体をシンク下に設置するもので、キッチンがスッキリするのが最大のメリットですが、設置工事が必要になります。
ビルトインタイプは本体と工事費込みで100,000円程度から、カートリッジは15,000前後で、交換目安は約1年です。
浄水器で除去できるのは、残留塩素、総トリハロメタン、鉛、濁り(雑菌・サビ)、農薬、カビ臭などの13物質で、これは家庭用品品質表示法で定められた物質です。
浄水器は、いずれのタイプもカートリッジの交換目安を守って定期的に交換することが重要です。
また、浄水器を通した水は空気中の雑菌やウィルス繁殖のリスクがあるため、蛇口をこまめに清掃し、20秒程度水を流しきってから使用することが大切です。
ペットボトル入りミネラルウォーター
自動販売機やコンビニエンスストアなどいつでもどこでも手に入ること、いろいろな銘柄や各地のおいしい天然水をで手軽に楽しめることから、すっかり私たちの生活に根付いた感のあるペットボトルのミネラルウォーター。
大手飲料メーカーの2リットルのペットボトルは、6本入りで400円前後からと比較的安価に天然水が楽しめるのは大きな魅力ですが、ミネラル成分に特徴のあるものや、非加熱の天然水は2リットルで400円程度しますし、まとめ買いの際には持ち帰りの手間と重さがデメリットです。
例えば、希少ミネラル成分であるゲルマニウム含有の「日田天領水」は、2リットルのボトルで実売価格が298円前後です。
ウォーターサーバーならコスモウォーターやオアシスウォーターなどの「日田の誉」、「日田の天然水」が12リットルで1,900円、2リットルで317円で、日田天領水の実売価格に20円ほどプラスするだけでボトルを宅配してもらえますし、便利なウォーターサーバーも利用できます。
ペットボトルのミネラルウォーターで注意したいのは賞味期限です。
開封したボトルを常温で保管すると雑菌繁殖のリスクがあります。
500ミリ~600ミリの直接口をつけて飲むものは、開封したらその日のうちに、2リットルのボトルも開封後は冷蔵庫に保管して2・3日中に飲みきりましょう。
他に、スーパーや量販店の店頭に設置されている無料飲料水サービスの水を利用しているという方も多いでしょう。
以上のように、様々な飲料水の特徴や実態を考えてみると、ウォーターサーバーのメリットもより明確になってくるのではないでしょうか。