放置は禁物!高尿酸値

痛風

チョッとした風に当たっただけでも、痛くて痛くてのたうちまわるほどという例えから名付けられたと言われる「痛風」

痛風というと、贅沢な食べ物ばかり食べている中年期以降の男性の病気というイメージがありますが、最近では若い男女でも痛風の発作で病院に駆け込む人が少なくないそうです。

痛風の原因は、贅沢な食べ物ばかりにあるのではなく、偏った食生活や食べ過ぎ、アルコール飲料の飲み過ぎ、ストレスや激しい運動なども原因とされています。

尿酸の産出と排出のバランスが大切

健康診断や人間ドッグなどで、尿酸値が高いと指摘されても、その時点では特に自覚症状はないので、放置する方が少なくありません。

尿酸はプリン体から作られますから、尿酸値の高さを指摘されると、プリン体の多い食べ物を制限することを第一に考える方も多いですね。

尿酸値を下げることを意識するなら、プリン体の多い食べ物を制限することは、確かに大切なことです。

プリン体は細胞を構成する物質ですから、肉や魚、野菜などほとんどの食べ物に含まれていますが、食事から摂取されたプリン体は、体内のプリン体の2~3割程度です。

残りの7~8割のプリン体は、私たちの体の正常な代謝によって生み出されるものです。

食べ物から摂取したプリン体と、代謝によって生み出されたプリン体が肝臓で分解され、尿酸が生み出されます。

健康な人であれば、体内には常に、1200㎎程度の尿酸が存在していますが、ごく一般的な食事と、身体活動をすることで、1日におよそ700㎎程度の尿酸が作られます。

この新たに作られた量と同じ700㎎の尿酸をきちんと排泄していれば、尿酸値が高くなることはありません。

ところが、プリン体の多い食事を続けていたり、水分補給が少なくて尿量が少なかったり、汗として排泄される量が少ない状態が続くと、尿酸値が上がるのです。

この尿酸が生み出される量と、排出する量のバランスが崩れて尿酸が過剰に体内に蓄積されると、尿酸値が上がって高尿酸血症となり、放置すれば痛風の発作を起こすことにもなります。

たっぷりの水分補給で尿の量を増やす

尿酸の生産と排出のバランスを崩さないことが、尿酸値を下げるためのポイントでもありますし、痛風を予防するキーポイントですが、そのために最も簡単にできて効果的なのが、しっかりと水分補給をして、おしっこの量を増やすことです。

先ほど、健康な人の体では毎日700㎎の尿酸が作られ、それと同じ量の700㎎の尿酸を排出しているという話をしましたが、尿酸の7割が尿から排出されますから、たっぷりと水分をとって、尿の量を増やすことが尿酸値を上げないための重要なポイントです。

残りの3割は、汗や大便によって排出されますが、汗をかくと、血液の濃度が高まり尿酸値が高くなるので、暑い季節やスポーツなどで汗をかいた後には、より多くの水分補給が必要です。

目安としては、1日に2リットルの水分補給です。

理論的には、食事からも水分は摂取できるので、飲み物として飲む水分は1.5リットル程度でもいいのですが、尿酸値を下げることを意識するならば、多めに水分をとるべきです。

糖分を含まない、お茶や水を少なくとも2リットルは飲むように意識しましょう。

スポーツドリンクや糖分を含むジュース類は、カロリーオーバーの原因になるだけでなく、尿酸値を上げてしまう原因ともなるのでNGです。

また、お風呂上りのビールが何よりの楽しみという方も多いと思いますが、汗をかいて血液の濃度が上がっているときにビールを飲むのは、尿酸値を上げる原因となります。

ビールはもちろん、アルコール飲料で水分補給はできませんし、ビールや日本酒はプリン体も多いので要注意です。

水分補給は水を基本に、一息入れたいときには糖分を含まないお茶やコーヒーにしましょう。

また、尿酸は尿をアルカリ性に傾けると溶けやすいと言われています。

そのためにも、食事に気をつけて体質を酸性に傾けないように心がけ、水分補給には弱アルカリ性の天然水を飲むことをおすすめします。

弱アルカリ性の天然水が楽しめるウォーターサーバーなら、こまめに水分補給ができますし、体質をアルカリ性に傾ける助けともなりますから、尿酸値の高さが気になる方の水分補給に、まさにピッタリと言えます。

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